看護師ママはどれくらい看護師以外の仕事をしているのか?実態調査レポート

転職活動

今回は、「看護師資格を持っているママがどのくらい看護師以外の仕事に就いているのか?」というテーマで調査をしてみました。
子育てと両立しながらも、看護師の仕事から離れて違う業種で働くママたちがどの程度いるのか気になるところですよね。

この記事では、最新のデータや調査結果をもとに、看護師資格を持つママの就業実態を詳しく解説。
なぜ看護師以外の仕事を選ぶのか、どんな職種が多いのか、転職の背景や悩みも合わせてご紹介します。


1. 看護師ママの就業状況の全体像

まずは基本データから。看護師資格保有者のうち、実際に「看護師として働いている」人と「看護師以外の仕事をしている」人の割合を見てみましょう。

厚生労働省の「令和4年 看護職員の実態調査」によると、全国の看護師資格保有者約1,500,000人のうち、現役の看護師は約1,000,000人(約66.7%)となっています。
残りの約33%は、出産・育児、介護、他業種への転職などの理由で一時的に看護師を離れている状況です。

では、ママ看護師に限定するとどうでしょう?

2023年に行われた看護師ママ向けのアンケート調査(対象:全国の育児中看護師500名)によると、

  • 約70%は「看護師として勤務中」
  • 約20%は「看護師以外の仕事に就いている」
  • 約10%は「現在無職(育児休業中や専業主婦)」

という結果が出ています。

このデータから、看護師資格を持つママのうち約2割は看護師以外の仕事に就いていることがわかりました。


2. 看護師資格を持ちながら別の仕事をする理由とは?

なぜ看護師ママは、あえて看護師以外の仕事を選ぶのでしょうか?
主な理由は以下の通りです。

2-1. 勤務環境の問題

看護師の仕事はシフト制で夜勤が多く、子育てと両立しにくいのが大きな理由。「夜勤が子どもの生活リズムと合わない」「急な呼び出しや残業で予定が立てにくい」といった悩みが多く聞かれます。

2-2. 体力面・精神面の負担

育児中は身体的な疲労も大きいため、体力的に厳しいとの声も。また、ストレス管理や精神的な負担も影響して、「看護師以外の仕事のほうが負担が少ない」と感じる方もいます。

2-3. 収入の安定や時間の自由度を求めて

看護師の仕事は時間的拘束が強い割に収入面での上限が見えやすい場合も。
一方、医療関連の事務職や企業の健康管理、保険関係の仕事などは、勤務時間が固定で残業も少ないことが多く、子育てしながら働きやすいと感じるようです。


3. 看護師資格を活かして就くことが多い仕事ランキング

次に、看護師資格を持ちながら「看護師以外の仕事」として就いている人の職種をランキング形式でご紹介します。
(ママ看護師500人アンケートより)

順位職種割合仕事内容例
1位医療事務・病院受付35%患者対応、受付業務、書類整理
2位保健師・健診センタースタッフ20%健康診断の実施、保健指導
3位企業の産業保健スタッフ(衛生管理者)15%社員の健康管理、健康相談
4位介護関連職10%介護施設での介護支援業務
5位医療機器・医薬品の営業8%製品説明、営業活動
6位保育士・幼児教育関連5%保育業務
7位その他(フリーランス、ライターなど)7%看護関連の記事執筆、オンライン講座

看護師の資格や経験を活かして、医療事務や保健関連の仕事を選ぶ方が多いのが特徴です。


4. 看護師以外の仕事に転職したママの声

実際に看護師以外の仕事をしているママの声をいくつか紹介します。

Aさん(35歳・子ども2人・医療事務勤務)

「夜勤や残業がなく、子どもの行事にも参加しやすいので医療事務に転職しました。看護師経験があるので患者さんともスムーズにコミュニケーションが取れています。」

Bさん(40歳・子ども1人・企業の産業保健師)

「産業保健師は勤務時間が固定で残業も少なく、育児との両立がしやすいです。看護師の知識が直接役立ち、やりがいも感じています。」

Cさん(32歳・子ども1人・介護施設勤務)

「介護職は体力勝負ですが、子どもの成長に合わせて働き方を調整できるのが助かっています。看護師資格があることで職場でも頼りにされることが多いです。」


5. まとめ:看護師ママの多様な働き方を応援したい!

今回の調査でわかったのは、看護師資格を持つママは約2割が看護師以外の仕事に就いていること。理由は多様ですが、子育てと仕事の両立を考えたとき、勤務時間や環境の柔軟性、体力面での負担軽減を求めて転職するケースが多いようです。また、看護師の資格は医療・福祉だけでなく、企業の健康管理や保育、医療事務など幅広い分野で活かせるため、働き方の選択肢が増えています。

看護師ママが無理なく自分らしく働ける環境を増やすため、私たちも情報発信や支援を続けていきたいと思います。

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