転職して自分に合う職場で働こう!ママナースが転職して感じたメリット・デメリット

転職活動

私は新卒で入社した病院に約9年間勤務しました。今思えば、残業も多く身体的にも精神的にも負担が大きく、疲労困憊の日々を送っていました。しかし、当時はそれが当たり前だと思いこみ、毎日一生懸命に働いていました。

結婚して、夫の転勤に伴い、転職することに。引っ越しに伴う退職だったので、当時の職場からは「やむを得ないことだけど、キャリアアップのためにはもったいない。」と言われたのをよく覚えています。

しかし、いざ転職をして、他の病院へ入社してみたら、働きやすさが全然違ったんです。「自分はなんて狭い世界で生きてたんだろう!」と驚くことの連続でした。

今回は、私が初めて転職したときのエピソードをお伝えしたいと思います。転職してみたいけど勇気が出ないと悩んでいる看護師さんは、ぜひ読んでみてください。

新卒看護師さんにも伝えたい!病院はここだけじゃない

新卒のみなさんが就職先を検討するポイントは、いつくかあると思います。特に、新卒のうちは臨床経験が浅いため、新人教育プログラムやプリセプター制度などが整っている病院を選ぶのが望ましい、と言われています。いろいろ情報収集したり、見学に行ったりして、十分に検討して入職したからこそ頑張らないと、と思いますよね。その気持ちはとても大事です。実際に、看護師は決してラクな仕事ではありません。特に新人の頃は初めて経験することも多く、たくさん勉強する必要があると思います。

しかし、仕事に行くのがつらい、やめたい。そう思いながら出勤するのはとてもつらいことです。私の勤めていた病院には毎年100人を超える新卒看護師が入職していました。私自身、プリセプターとして3人の新人さんと関わった経験がありますが、2人の方は途中で退職することになってしまいました。大きな病院では「あるある」なのかもしれませんが、4月の新人研修でいたはずの同期の仲間が、研修のたびに減っていく、というのは、大きな病院では残念ながらよくあることです。

すぐにあきらめることがよいと伝えたいのではありません。新人時代に頑張ったことは必ず自分のナース人生のキャリアになります。無駄なことは一つもありません。

しかし、入職してみて、初めてわかることもあると思うのです。
例えば、上司との関係、職場の人間関係などは、なかなか1度見学に行っただけではわかりません。また、看護の分野によって業務内容や患者さんの性質なども異なってくるので、自分に合う・合わないは経験しないとわからないと思います。
なので、実際に入職してみて合わなかった場合は、無理し続ける必要はないと私は思っています。

精神的、身体的に無理をして体調不良になってしまっては、働く意味はないと思うからです

なので、まずは就活から今まで頑張って働いた自分のことは褒めてあげて、他に自分にあった転職先を探してみるのはとても大切なことだと思うのです。

youtubeの「看護師ななTV」というチャンネルの動画は、新卒の看護師さんにおすすめです。私も後輩の気持ちを理解したいという気持ちで動画を見させていただいて、共感することが多かったです。実際に勇気を出して転職をされていて、若いのにとてもしっかりされているな~と感心してしまいました。

「プリセプター研修を終えるまで、3年間続けてやっと1人前」は実際に今でも言われている「あるある」です。その本当の意味は、いろいろなことを一通り経験して、自分のやりたい看護の形がなんとなくわかってくるのに3年間くらいかかるということだと私自身は解釈しています。

なので、勤務先変わったとしても、必ずキャリアアップはできます。大丈夫です!

看護師として、なんだかの形で働き続けていれば、必ず成長できます。

既卒看護師さんは長年勤務しているからこそ、逆に退職しにくい

次は、逆に長年同じ職場で働いている方のケースです。職場に慣れていて、もはや知らないことは何もないというベテランさんも、看護師業界には多くいらっしゃいます。いわゆるお局様と言われたりしますが、やっぱりそのような先輩の存在は必ず必要と私は思っています。その職場の昔からのことを知っているからこそ、できることがあると思うし、教えてあげられることも多いと思うからです。

実際に私は既卒で転職して、新しい職場に行くとベテランの方にいろいろと教えていただいています。同僚の中にも、新卒からずっと同じ職場で働き、現在は役職をもって活躍している人もいます。


一方で、なんだかの理由で「長年働いてきたけど、続けるのがしんどい」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような方は転職をしたことがないからこそ、「他の職場に行って働けるのか自信がない」「一歩が踏み出せない」と不安が大きいと思います。

看護師業界は人手不足で、辞めたくてもなかなか辞めさせてもらえないという現実もあります。円満に退職するには、早いうちから上司に相談しておくことや、自分の気持ちを伝えて転職の動機を理解してもらうことが大切です。

転職成功?!私が転職した結果のメリットとデメリット

初めての転職のときは、ハローワークとナース専科(当時はナース人材バンク)を併用していました。

私が転職した結果としては、メリットのほうが圧倒的に多かったです。

ママナースが感じたメリット

メリット
  • 年収が増えた
  • 時間外労働の時間が減った
  • 夜勤の回数が減った
  • 託児所が利用できた
  • リフレッシュした気持ちで働くことができた

年収が増えた

月給が約2万円くらい上がりました。ボーナスも1.95カ月分から2.5カ月分と上がり、年収が上がりました。単純に、年収が上がるというだけで仕事のモチベーションはあがるものです。

時間外労働(残業)の時間が減った

私は前の職場がとにかく残業が多く、平均して業務開始1時間前に出勤、定時から1~2時間は仕事をしていました。いわゆる「暗黙了解のただ働き」の時間がとても多かったです。
そこで、転職するにあたり、日勤業務の残業時間の少ない職場を優先して選びました。その結果、突発的な急変を除いては、残業はない日もあり、リーダー業務をしていても、残業は長くて30分~1時間程度にまで減りました。ライフワークバランスを大切にすることの大切さを学びました。

夜勤回数が減った

フルタイムで働くには夜勤が条件だったのですが、子どもが1歳児だったため、入職時の条件として交渉してもらい、夜勤は月1~2回に免除してもらいました。そのぶん、夜勤を多く希望するスタッフは月7~8回とほぼ夜勤ばかりの方もいて、病棟全体で調整されていました。周囲の協力を得て、働くことができていたと思います。
子どもがいながらの夜勤業務はほんとうにとても大変です。「日中子どもと過ごす→夜勤に行く→子どもと過ごす」となると、夜勤中の仮眠時間だけがまとまった休み時間です。独身時代は夜勤前はとにかく寝ていた私にとって、寝られないことが非常につらかったです。なので、夜勤の回数を考慮してもらえたことは本当に助かりました。

託児所が利用できた

託児所付きの病院を選び、夜勤の日も預かってもらうことで、安心して働くことができました。

リフレッシュした気持ちで働くことができた

これは、私が転職を経験して初めて味わった気持ちなのですが、看護師としては長年働いていたはずなのに、新しい環境で働く緊張感とともに、新たな気持ちで出勤することができるようになりました。新卒の時のような、初心の気持ちを思い出すことができ、改めて「頑張ろう!」と思ったものです。リフレッシュした気持ちで働き始めることができました。

余談ですが、私はこの転職をきっかけに歯ぎしりをしなくなりました。歯ぎしりがひどくマウスピースまで検討していたのですが、自然と歯ぎしりがなくなったのです。自分でも驚きです。相当仕事のストレスがかかっていたのかなあと思います。

ママナースが感じたデメリット

デメリット
  • 新しい環境で、新しく覚えることがたくさんある
  • 既卒なので、わからないことは自分から積極的に教わり、業務をこなす必要がある
  • 上司、同僚など人間関係が新しくなるため、コミュニケーション力が必要
  • 子どもも環境が変わるので、慣れるまで親子で頑張る必要がある

新しい環境で、新しく覚えることがたくさんある

一方で、大変だと感じたことは、新しい環境に慣れるまで気疲れしたり、新しく覚えることがどうしても多いことです。病院によって、マニュアルも物品も異なるため、既卒であっても新しく覚えることは多いです。

既卒なので、わからないことは自分から積極的に教わり、業務をこなす必要がある

して私の場合、先輩にも後輩にも積極的に質問して、いろいろ教えてもらいながら働いていました。入職して1か月ほどは日勤業務、2か月目からは夜勤業務も開始しました。4か月目からはリーダー業務が始まります。新しい業務は、その都度オリエンテーションを受けて先輩にフォローしていただいていたので無理はありませんでしたが、やはり積極的に仕事を覚えていく必要があります。

上司、同僚など人間関係が新しくなるため、コミュニケーション力が必要

看護部長、看護師長、主任さん、スタッフ、人間関係が新しくなるため、最初はとても緊張しました。しかし、看護師長さんの人柄ひとつとっても、いろんな方がいます。私の看護師転職人生で、いろんな職場でいろんな師長さんに出会ってお話をできたことは、自分がどんな看護師になりたいかを考えるもとになっているように思います。また、先輩・後輩の両方と積極的にお話したり、関わりをもつように意識するようになりました。自分が新しく入ってくる立場になって、改めて新しい人を迎えたときは、自分が力になれることがあれば積極的に関わっていきたいと思うようになりました。

子どもも環境が変わるので、慣れるまで親子で頑張る必要がある

ママの転職に伴ってこどもも託児所に入所することになり、環境が大きく変化しました。うちの子は1歳児ということもあり、分離不安や緊張で毎日泣いていました。また、連続勤務が続くと疲れもたまってきて、朝のご機嫌が悪くて出勤も大変!という日もたくさんありました。慣らし保育から始めましたが、入職して1か月くらいまでは毎日泣いていました。ママも心配になるので「親子で頑張る」という覚悟が必要だと思います。

まとめ:自分に合う職場で働こう

私自身は、たまたま引っ越しという転機が訪れて「転職」という機会に恵まれたのですが、こういったきっかけがない方もいらっしゃいます。そういった方は、まず情報収集から始めてみることをおすすめします。

転職したい理由は、ひとそれぞれ。労働時間、給与、人間関係、いろいろあります。
新しいステップにむかうきっかけと思って、自分の希望を叶えるために必要な条件をぜひ書き出してみてください。ライフワークバランスを見直してみるきっかけになると思います。

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