
「1日4時間だけ働けるクリニックでパートしたい」と思って求人を探しても、なかなか見つからない…。看護師として復職を考えているママナースの多くが、一度はぶつかるこの“短時間勤務の壁”。なぜ、クリニックでは時短パートが少ないのでしょうか?
私自身も、子どもの保育園のお迎えに間に合うよう「午前だけ働けるクリニック」を探していましたが、思った以上に求人が少なくて驚きました。
今回は、実際に転職活動を通して感じた「クリニックで短時間パートが少ない理由」を、現役ナースの視点でわかりやすく解説します。
クリニックの勤務体制の特徴
クリニック勤務の大きな特徴は、「午前・午後の二部制」が多いこと。
午前:9:00〜12:30
午後:15:00〜18:30
このため、「1日4時間だけ働く」という中途半端な時間帯をカバーする枠が少ないのです。
午前だけ、または午後だけの求人は存在しますが、どちらか一方に固定されるケースが多く、「9:00〜13:00だけ働きたい」といった希望とは合わないことが多いのが現実です。
クリニックの規模が小さいほど、勤務時間の柔軟性が低い傾向にあります。
なぜ短時間勤務が難しいのか(5つの理由)
① 診療時間が固定されている
クリニックでは、医師の診療スケジュールに合わせて看護師が動くため、診療時間そのものが勤務時間のベースになります。途中で抜けてしまうと診察の流れが途切れてしまうため、「中途半端な時間に帰る」勤務が難しいです。
② 引き継ぎが難しい
病棟と違って、クリニックでは「午前担当」「午後担当」といった明確な引き継ぎシステムがありません。患者さんの処置や検査内容がその場で完結するため、途中交代すると作業やカルテの共有が煩雑になります。
③ 少人数体制である
多くのクリニックは、看護師2〜3名+受付・医療事務数名の小規模体制。そのため、1人が抜けるだけでも業務に大きな影響が出てしまいます。
「短時間パートを2人雇うより、フルタイム1人を雇ったほうが安定する」と考える院長が多いのも現実です。
④ シフト・人件費の問題
短時間パートを複数人入れると、シフト調整や社会保険の兼ね合いが複雑になります。特に中小クリニックでは、事務スタッフが少なく、複雑な雇用管理を避けたいという本音があります。
⑤ 採用・教育コストの問題
新しいスタッフを採用するたびに、業務説明や教育が必要です。短時間勤務だと勤務日数が少なく、戦力化に時間がかかるため、「すぐ辞められると困る」「どうせなら長く働ける人を採用したい」と考えられがちです。
現場の本音
実際に、面接のときに院長や事務長に話を聞いてみると、短時間勤務を採用しづらい本音が見えてきました。
「午前だけ働きたい看護師さんは多いけど、午後のスタッフが足りなくなってしまう」
「患者さんが多い日は残業になることもあるから、時間に制限があるとシフトが組みにくい」
このように、人員バランスや業務の安定性を重視していることがわかります。特に繁忙期(インフルエンザシーズンなど)には、フルタイム勤務が求められる傾向が強いです。
それでも短時間で働きたい場合の対策
① 午前のみ・午後のみの募集を狙う
「1日4時間」は難しくても、「午前診のみ」「午後診のみ」の求人なら見つかることがあります。
特に午前のみ勤務は、ママナースに人気の条件です。
② 医療法人グループのクリニックを探す
大規模医療法人が運営するクリニックは、複数の看護師を配置しているため、勤務シフトに柔軟性がある場合があります。個人開業院よりも「週3日・1日4時間」といった勤務形態が通りやすい傾向です。
③ 訪問看護・健診センターなど、別の働き方も検討
「短時間×看護師」という条件では、クリニックにこだわらない選択も有効です。訪問看護ステーションでは、午前のみ訪問や時間指定の勤務が可能な場合もあります。
また、健診センターやデイサービスでは日勤限定・残業なしの仕事も多く、子育て中のママナースに人気です。
④ 条件を伝えるときのコツ

面接では、「子どもが小さいので4時間勤務しかできません」ではなく、
「午前診中心で安定して出勤できます」
「残業は難しいですが、限られた時間で効率的に動けます」
といった前向きな伝え方が好印象です。
「制限がある」ことより「信頼して任せられるか」を重視されます!
まとめ
短時間勤務が難しいのは、クリニックの体制や人員配置の都合によるものです。決して「やる気がない人が採用されにくい」という理由ではありません。大切なのは、「クリニックでは難しいけれど、他の働き方なら叶うかもしれない」と柔軟に考えることです。
希望の条件に固執せず、視野を広げて求人を探すことで、理想に近い働き方に出会えるはずです。

こどもが中学生くらいに大きくなったら、クリニックが理想です!



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